例祭と打囃子
毎年9月に斎行される入谷八幡神社例祭
令和7年9月14日(日)斎行予定
黄金色の稲穂の中を色とりどりの衣装を身につけた芸者と
一つひとつ手作りされたばれんと呼ばれる花を付けた山車が神輿と共に巡航します。
多くの方々にお越しいただき、約270年続く伝統芸能に触れていただきたく存じます。
入谷八幡神社の例祭は
前日の『宵祭』
早朝の『獣魂慰霊祭』
当日の『本殿祭』
この3つに分けられます。
宵祭はいわゆる前夜祭と呼ばれるもので、当日の祭典を安全に迎えられるよう祈願します。
獣魂慰霊祭は、畜産により命を落とした動物たちの御霊が鎮まる獣魂碑の御前に、畜産業を営む方々が集い、命の尊さと感謝を捧げるお祭りです。
本殿祭では、氏子の皆様と入谷地域の益々の繁栄と、本殿祭後に行われる神輿渡御の安全を祈願します。
入谷打囃子
入谷打囃子は京都の祇園祭が発祥とされ、約270年の歴史を持ちます。4つの講(大船沢・水口沢・林際沢・桵葉沢)が年毎に交代でその部落の当番として打囃子を奉納します。鮮やかな山車は各講のオリジナルで1人1人が身に着ける衣装も各家庭のオリジナルです。
祭典当日、早朝より衣装に着替え化粧を済ませ、打囃子は入谷の里を練り歩きます。朝6時から入谷地区を練り歩きながら10時より斎行される本殿祭に合わせ、神社境内へと到着します。担当講社は本殿祭に参列し、神輿渡御並びに打囃子の安全を祈願します。
神輿渡御と打囃子
祭典当日、本殿祭を終えると飾り付けられた神輿と山車は御旅所である一本松へ向けて歩き始めます。境内に無数に繁る杉の緑と田畑に広がる黄金色、そして打囃子の衣装と装飾が相まって鮮やかなグラデーションが作り上げられます。
一本松へ到着すると、宮司が神輿に鎮まる大神様の大前に祝詞を奏上します。一本松は平成31年4月に老朽化に伴い、近隣住民への安全を考慮し伐採を致しましたが、令和元年5月、一般社団法人ROOM NIPPON様のご協力により桜の植樹祭を斎行し、新たな御旅所として現在も親しまれております。
祝詞奏上の後、入谷打囃子が大神様の大前に盛大に奉納されます。軽快な笛の音色と迫力のある大太鼓の鼓動、子どもたちの奏でる小太鼓のリズム、そして獅子とあやしが1つとなり完成する入谷打囃子は圧巻です。